毎日の暮らしを営む住まい。その中で私たちは空気を吸い、食事をし、夜になれば眠って毎日の健康とキレイをつくっています。そんな住まいの、体に与える影響について考えたことはありますか?コスト優先でつくられてきた日本の工業化住宅は「体に悪いものは使わない」という当たり前のことに目をつむってきました。化学建材に囲まれて暮らすうち、シックハウス症候群や化学物質過敏症になる人も少なくありません。家族が安心して暮らせる家――このことにもう一度きちんと向き合い、生まれたのが無添加住宅です。人工化学物質を完全排除し、天然素材を用いた究極の無添加な住まい。玄関を開けたとき。部屋で深呼吸をしたとき。夜眠りにつくとき。生活のあらゆるシーンでその空気の違いを実感できるでしょう。そんな住まいから、毎日の本当のキレイが生まれます。
漆喰の壁に天然石の屋根、ムク材の床に柿渋を使った塗料。そして断熱材には炭化コルク、接着剤には米のりやにかわ―。さまざまな天然素材を建材に用いることで、体に影響を及ぼす人工、天然の化学物質を完全排除した住まい。すべて体にやさしい自然の素材でできた無添加住宅の空間には、クリーンな空気と自然の香り、そして本物の素材がもつ存在感、美しさが漂っています。「平均寿命わずか26年」といわれる日本住宅の寿命の短さも、無添加住宅には関係ありません。日本の住宅が短命なのは、化学合成接着剤の寿命が短いから。無添加住宅では化学合成接着剤のかわりに「米のり」や「にかわ」といった天然素材を使っています。だから、安心して長く住み続けることができるのです。
化学物質が登場する前。日本の住宅は、面積の広い壁には「土」、柱には「ヒノキ」、梁には「マツ」、床には「畳」、間仕切りには「障子」や「ふすま」…というように、自然の素材を利用してつくられていました。日本人がみんな健康に暮らしてきた昔の家がもつ特長。〝たくさんの土と少しの木、そして草や紙〟というバランスには大きな意味があったのです。無添加住宅は、そのバランスに注目しました。私たちの体に直接影響を与える内装には、できるだけ木の使用を少なくします。そのかわりに多く使うのは「石」や「漆喰」、「タイル」などです。なぜでしょう…?それは、自然科学的な視点からみたとき、人にとって安全な家というのは、有機物を少なくして無機物を多く使った家だからです。有機物である植物は、虫や菌から自分の身を守るために天然の化学物質である毒を持っています。しかし無機物は、生命活動に関わらないため毒を持つ必要がありません。重金属や放射性物質などを除けば、私たちには無害なのです。つまり、天然素材の中でも、私たち人間にやさしいものを厳選して使っているのが無添加住宅。内装に木を使う場合でも、きちんと人にやさしい木を選びます。
〝 健康〟に〝美しく〟生きること。住まいは、その基盤です。自然に囲まれたクリーンな空気の中で生まれる、健やかな毎日。そして、家族みんなが安心して、長く住み続けられる家。理想の住まいとは何なのか?無添加住宅は、そんなことに気付かせてくれます。
重厚感の漂う、錆石の壁。石ひとつひとつに表情があり、デザインのアクセントにもなります。浴室の壁に使用すれば、まるで温泉のような雰囲気に。
無添加住宅のムク材は、体にやさしい樹種を厳選しています。天然の木目と色彩がつくる表情、ぬくもりのある風合いも魅力のひとつです。
無添加住宅オリジナルの割れにくい漆喰。汚れやニオイがつきにくく、消臭作用や調湿機能も。樹脂や接着剤が入っていないため静電気も帯びません。
サンゴや貝類の化石である「コーラルストーン」でつくられた壁。多孔質で断熱性・吸湿性に優れており、消臭効果もあります。
水にも熱にも強い、磁器質のタイル。無添加住宅では、キッチンや水廻りにぴったりのさまざまな表情のタイルを取り揃えています。
特許を取得した独自工法で葺く石屋根・クール―フ。石と石の隙間を利用した自然換気で、屋根裏部屋が夏でも暑くなりにくい省エネ屋根工法です。